「財布」さんの独り言

「財布」さんの独り言

「財布」さんの独り言である。わたしのご主人様は財布が整理されていない。

 

こんな生活習慣では、お金がたまらないと、毎日わたしとにらめっこしている。一方、少しでもおいしく幸せなランチにありつこうとする。だから、わたしは働く人々の人生そのものかも…。ときどき、わたしはご主人様の小6の男の子に触れることがある。それは彼が補数の問題を解いているときだ。中学入試でもよく出題されるからだ。たとえば、お釣りの硬貨の枚数が1番少なくなる(財布が軽くなる)払い方は何。そうそう、わたしは消費増税後、わたしのまわりには1円玉が増えた。硬貨はかさばると重くなり、使い道に困るとご主人様は言う。だから、モノやサービスの購入時には、わたしの名刺サイズのポケットからカードを抜き出し、レジで支払いを済ませる。

 

消費税5%のときは小銭や大金を持ち歩く必要がなかったから、わたしは身軽だった。あのころに戻りたい。だって、8%の今は一円玉が主役だから、わたしは浮腫むときがよくある。そんなとき、ご主人様の上着から垣間見たコンビの光景は忘れられない。ファミリーマートのレジで、支払いを済ませた隣の若者が、差し出したライバルを羨ましく思った。

 

彼は電子マネーで決済。簡単だし、前払いで安全性も高いと聞くが…ライバルには小銭が入っておらず、スマートな体型だったからだ。でもね、わたしのご主人様やわたしも気分がいい日があるんだ。それは買い物をしたときに感じる。そう、きみは「リファービッシュ家電」を知っているかい。家電量販店で見つけたんだ。それは正規品にもかかわらず、販売価格は通常品の半値以下だった。

 

ご主人様は「賢く安く買えた」という満足感で、わたしの紐を緩ませた。これからもしっかりご主人様に仕えるよ。

 

ありがとう。黙ってわたしの独り言を聴いてくれて。
奥様に重宝がられている茶巾袋のきみ、その懐の深さにも感心した。アリガトウ。

 

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悲しいかな。いつく捨てられるその日までは。